管理職やマネージャー職は「残業が多い」ものと思っていませんか。毎日、バタバタして上司や部下に振り回されて疲弊している管理職。大量の仕事を抱えて部下に依頼する余裕すらない。もしくは、部下に丸投げして早く帰宅する上司のようにはなりたくない、そんな想いで、部下の仕事まで拾ってしまう責任感の強いマネージャーの方もいるかもしれません。こうした様子を見て「管理職になりたくない」と思う方が増えているのが現実です。
とはいえ、部下の育成や支援にも手を抜かず、大量のタスクをこなしながら、しっかり成果を出すのは不可能なことではありません。私は管理職のビジネススキルを長い間をかけて磨くことで、年間20営業日(1か月相当)の有給休暇を取れる状態に至りました。一方で、部下を支援し、成長と活躍の場を提供すること心がけていますので、配下のメンバーの従業員満足度は非常に高い状態を保っています。その経験から編み出したコツを、現場で真摯に強い責任感をもって実務を支えている管理職の皆さんや、将来の管理職候補の方にお伝えしたいと思っています。
なぜなら、部下に丸投げをせず、チームの力を使って成果を出せるリーダーが増えれば、チームメンバーのやりがいが高まり、事業の業績も上がっていきます。それにより、回りまわって社会が良くなると思っているからです。そのためには、性別や家庭環境などの事情に関わらず、やる気のあるリーダー候補の方がマネージャー職を担えるようになる必要があります。そのためには時間効率を高めることは必須の要素と考えています。
加えて「女性管理職を増やしたい」という想いもこの講座を作った背景にあります。残業が多く自分のペースを守れない管理職という役割は、家庭生活との両立を重視したいライスステージを考えると、難易度が高く感じるかもしれません。ただ、自分自身の仕事のやり方を変えたり、周囲との協業の仕方を改善することで、ワークライフバランスを保ちつつ、管理職として成果を出すことは可能です。女性に限らず、ワークライフバランスを大事にしたい環境にいる方に、ぜひご覧になっていただきたいと思います。次世代をになうリーダーとなる皆さんの日々の業務の効率化だけでなく、その先のキャリアの選択肢を広げることに、少しでも貢献できれば幸いです。