会社の各組織が仕事をするためには、元手となるお金=原価(コスト)が必要です。そして、そのお金の流れや量を見ることで、各組織の健康度=生産性を把握することかできます。
生産性を高めるためには、お金を上手に使う力を高める=コスト改善が必要です。コスト改善は、コストを下げることばかりではありません。必要なところが必要なお金を適切に使えるようにすることです。
このコースでは、組織を動かし、健康度=生産性を見える化し、最適なお金の使い方をするための原価管理の知識とコスト改善手法を習得します。
【この講座で学ぶこと(セクション構成)】
■Section1 原価の基礎
会社内で使われるお金=原価には、いろいろな性質のものがあります。変化するもの、変化せず固定的なもの、時間の経過とともに消化されていくものなど様々です。
原価を管理するためには、これら性質を理解することから始めなければなりません。
ここでは、コストと費用と原価、形態別・目的で分類した原価、製品を製造する視点での原価の分類、操業度の視点での原価の分類、変動費と固定費など様々な原価の形態について学ぶことができます。
■Section2 原価管理の基礎
使った分の原価を積み上げる成り行きでの原価管理では、利益の獲得はできません。
利益を獲得するためには、原価を企画・設計し、管理し、低減できるようにならなければなりません。
ここでは、原価管理の体系とねらい、原価の企画、原価の維持・統制、原価の低減について事例を交えて実際の管理方法について学ぶことができます。
■Section3 原価計算の仕組み
原価には、いろいろな種類のものがあり、その性質も様々です。その異なる原価を、その特性に応じた集計や計算をしなければ、正確な原価管理はできません。
ここでは、原価計算の位置づけとねらい、原価計算の種類、費目別原価計算、部門別原価計算、製品別原価計算について事例を交えて実際の計算方法について学ぶことができます。
■Section4 原価管理における予算と実績管理
1つの製品やサービスの関わる原価は、多岐にわたり、1つずつはわずかな変動でも、それが集まれば大きな変動になり、利益を損ないます。個々の原価を管理するために予算を設定し、予算内に収める管理が必要となります。
ここでは、原価管理における予算管理の位置づけとねらい、予算計画、実績の見える化、予算と実績の差異の分析、修正及び改善について学ぶことができます。
■Section5 ABCによるコスト改善
集計されたコストや平均コストからイレギュラー状態にあるコストを見つけ出すことは難しく、気づかないうちに利益を圧縮したり、不適切なコスト配分によって活動を制約してしまうことがあります。
ここでは、コストアップの未然防止、コストの適切な配分をするためのコスト改善の進め方や手法として、隠れ赤字の怖さ、間接コストの配賦マジック、ABC:活動基準原価計算などについて学ぶことができます。
■Section6 ロスコストツリーと改善余地の見える化
ロスコストは隠れるのが上手です。多すぎるロスと少なすぎるロスが合わさり、相殺されロスがないように見えることも少なくありません。
隠れるロスは、費用の視点で、その割合や増減などを見ることによりあぶりだすことができます。
ここでは、16大ロスツリーと費用のコストツリーを組み合わせたロスコストツリーで隠れたロスコストを見つけ出す手法を学ぶことができます。
【講師について】
200以上のコンサルティングプロジェクトと3万人以上の人材育成実績のあるコンサルソーシングの代表取締役・経営コンサルタントの松井順一が様々な業種・職種における改善実績から培ったノウハウを紹介します。
なお本シリーズは、講座を企画開発したコンサルタントの講師に代わり、講座の進行・解説はレクチャロイド『YUI』がナビゲートします。
【本シリーズ・コースの特徴】
『ものづくり革新・改善シリーズ』とは、「目的の見える化」「課題設定力」「実行力」を高め、業務遂行力の向上に役立つカリキュラムです。製造業・メーカーで用いられるトヨタ生産方式、5S・見える化などの実績ある管理・改善手法を組み込み、製造現場はもちろん、営業・開発・管理間接・サービスなどオフィス業務にも役立つ内容です。
知識を得るための『基本編』、定着度を測る『理解度テスト』、演習で学ぶ『実践編』が基本構成です。(『実践編』のないコースもあります)
コースを最後まで受講した際は、全体の理解度をチェックする『確認テスト』もご活用ください。
ダウンロードできる実践帳票などのツールも用意していますので、職場での実践・改善にお役立てください。
複数の領域に関わるテーマの場合、同じセクションが掲載されているコースもあります。予めご了承ください。