決算書(財務諸表)を読むスキルは、ビジネスの現場でも投資の世界においても必ず役立つ必須スキルです。
決算書の基礎や読み方に関する書籍やコンテンツはたくさん世に出ていますが、書籍のボリュームがありすぎて消化不良気味になってしまったり、いきなり専門用語が出てきて途中で挫折してしまう人は結構多いのかもしれません。
かく言う私も今は公認会計士と言う肩書きを持ってはいますが、最初に簿記や会計の勉強を始めたときはその独特な考え方に慣れず非常に苦労して勉強してきた経験があります。損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)などの決算書(財務諸表)は簿記という会計処理の技法を駆使して作られますが、この簿記だけに目を奪われてしまうと決算書を読むというところに行き着くことは難しくなるかもしれません。
本来、決算書は販売や製造といった企業の様々な活動が数字として反映したものです。ですので、主要な企業の活動が決算書と具体的にどのようにつながっているのかを視覚的に明示できれば初めて決算書に触れる人でもその後の学習や仕事への活用に大いに役立つはずです。「企業活動と決算書のつながりの見える化」が本コースの1つ目の特徴です。
その上で、各々の決算書(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)について、それぞれの構成要素について噛み砕いた表現で分かりやすく説明するように心がけているのが2つ目の特徴です。例えば損益計算書を例に取ると、売上総利益や営業利益などの様々な利益が出てきますが、それぞれ企業経営にとってどのような意味があるのかを丁寧に解説しています。キャッシュフロー計算書だとそもそも「利益」と「キャッシュフロー」とどのように異なるのか、キャッシュフロー計算書の構成要素(営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフロー)の意味合いを企業の主要な活動と関連付けて説明しています。貸借対照表も資産・負債・純資産といった各構成要素と企業活動のつながりを見える化しながら、貸借対照表の構成要素だけを用いた経営指標による企業分析の基礎にもチャレンジしています。
そして本コースの最後ではここまで解説してきた知識を用いて実際の複数の企業の決算書の簡単な分析にもチャレンジしています。これが本コースの3つ目の特徴になります。分析に用いる経営指標も限定しており、本格的な企業分析の入口のところまで体験することを目標としています。
本コースはアニメーション動画ツールを使って視覚的に分かりやすく解説していて、学習者を飽きさせない工夫をしているところもこれまでの学習コンテンツには無かったものであるとも自負しています。
2時間弱のコンテンツになりますが、本コースを通じて決算書(財務諸表)のフレームワークを頭の中で是非とも構築していただければと思います!