この動画は、経営学者であるピーター・ドラッカーの言葉を通じてマーケティングを学ぼう、という主旨で作りました。しかも、デジタルマーケティングに関する話が中心です。
ドラッカーでデジタルマーケティングを学ぶ? ドラッカーが経営学の集大成として「マネジメント」を出版したのが、1974年。ドラッカーが65歳の時でした。デジタルマーケティングの全盛である今、すでにこの世を去っているドラッカーの言葉から、一体何が学べるというのか、疑問に思われてもしょうがないことだと思います。
では、それはなぜなのか。ドラッカーは、知の巨人、マネジメントの父、とも称される、経営学者ですが、実はこうも呼ばれていました。「未来学者」です。これは、ドラッカーの未来予測が非常に的確だったからです。そんな彼が生み出した言葉があります。
それが、「ナレッジワーカー」です。これは知識労働者をあらわす言葉で、書籍「断絶の時代」の中で提唱したものです。これがなんと、1969年の話なんです。
同じく1969年に、軍事目的としてアメリカで誕生したのが、インターネットです。つまり、まだ一般向けにインターネットが普及するはるか前から、ドラッカーはナレッジワーカーの未来について語り始めたことになります。
そして、その分析の鋭さは、本当に未来が見えているかのようです。もちろん、ドラッカーの書籍の中には、FacebookもInstagramも、イーロン・マスクもスティーブ・ジョブズも登場しません。しかしながらその本質的な指摘は、現代のデジタル・マーケティングにあてはめてみると、恐いくらいに的確です。また絶対に知っておかなければならない知識、方法論、戦略の宝庫です。
そこで、この動画では、「ドラッカーの名言から学ぶデジタル・マーケティング戦略」として、IT時代に必要な多くのことを、ドラッカーの言葉とともに整理しつつ明らかにしていければと思っています。