コースの紹介
Raspberry Pi(ラズパイ、ラズベリーパイ)をベースに、画像、CO2、温湿度、照度、水深データを取得し、クラウド(Google Cloud)に貯め、アラートメールやサマリーメールを送付する「DIY型IoTキット」の構築を通じ、簡易なIoTの構築方法、IoTの仕組みを学習します。また、構築したIoTキットは植物、工場、職場、住環境のモニタリング・改善等に役立てて頂くことができます
「IoTの構築」を通じて学習すること
Raspberry Piの使い方(基本的な使い方、スマホやPCからの遠隔操作の方法など)
ターミナルやPythonの使い方
センサー類(I2Cセンサー、CO2-mini、一般的なWebカメラ)、ハンダの使い方
Google Cloudの使い方(具体的には、基本操作、Service Account、OAuth 2.0 Client ID、API)
3Dプリンターの使い方(初めての方がゼロから印刷までできるよう解説)
など
「IoTの仕組み」として深掘り学習すること
センサーの仕組み:電子機器に広く使われるI2CセンサーとRaspberry Piの通信の仕組み
クラウドの仕組み:Google Cloud活用の仕組み(API、OAuth 2.0 Client ID、Service account)
学習事項に関する補足
Raspberry Pi、3Dプリンター、プログラミングなどが初めての方を対象に、全てゼロから解説を行っています
プログラムに関する理解を深めて頂けるよう、コード全てにDocstringsを付けています
DIY型IoTキットの用途例
動植物をモニタリング:生育環境の改善に活用することができます
CO2など居住空間をモニタリング:CO2濃度の低減などに活用できます
IoT、モノ作りの研修や授業に活用:全てゼロから解説しているので、Raspberry Pi、プログラミング、Google Cloud、3Dプリンターなどが初めての方でも、躓かず学んで頂けます
DIY型IoTキットの特徴
材料費2-3万円(運用コスト無し):Google Cloudは無料枠内で活用します
3Dプリンターで更に機能的に:3Dプリンター無しでも、IoTキットは構築できますが、3Dプリンターで印刷できるパーツを用いると、よりコンパクトに、センサーの測定精度高く、より安全に使うことができます
市販品を組み合わせて作れる(工作はほとんど不要。3つのセンサーへのハンダ付けのみ必要)
本講座をおすすめしたい方
IoTの構築方法や仕組みについて学びたい方(事業担当者やエンジニアの方など)
以下の使い方を学びたい方
Raspberry Piとセンサー類(温湿度、照度、距離、CO2-mini、Webカメラ)
Google Cloud(Service account、OAuth 2.0 Client ID、Google Cloud APIs)
3Dプリンター(Ender-3 S1、Thingiverse、Cura)
IoTキットを活用したい方(生産者や経営者、もの作りが好きな方など)
注意点
IoTキットの作成・使用時、安全には十分注意して下さい(ハンダ付けの際の火傷、回路構築時のショート、起動時に基盤を長時間触れることによる火傷など)
3Dプリンターの使用時、火傷、火事、怪我には十分注意して下さい(家族、お子様、ペット等が触れない場所、周りに可燃性の高いものが無い場所で使用する)
講座は、安価で入手しやすいRaspberry Pi 4Bを前提に進めていますが、Raspberry Pi 3B+、3Bなどを使って頂いても問題ありません。Raspberry Pi 3B+、3Bを用いる場合、「3B+、3B向けの電源」が必要で、一方で、ディスプレイと接続する際の「HDMI-マイクロHDMIケーブル」は不要となります。Raspberry Pi Zeroでもプログラムは動きますが、USB端子数が少なく、Webブラウジング程度の操作でフリーズするため、慣れていない方にはオススメしておりません。Raspberry Pi Picoに関しては、根本的に設計が異なり、本講座で使うことはできません
更新履歴
2023/12 3Dプリンター向けスライサーソフトであるCuraの仕様変更に対応
2023/11 Raspberry Piの新しいOSであるBookwormに対応