短納期対応、多品種少量生産の拡大に対応するためには、リードタイムの短縮が必達と言える状況にあります。リードタイムを短縮するためには、モノの流れをスムーズにするための構内物流のレベルアップが求められます。モノと情報と人の流れを整えて、同期化させて、滞留のない生産と物流によって、リードタイムを短縮することができます。
このコースでは、生産のリードタイムを短縮する構内物流のレベルアップのためのモノ・人・情報の整流化とフロアーコントロール、ムダな流れをなくす工程設計とムダな動作をなく作業設計の仕方とポイントを習得します。
【この講座で学ぶこと(セクション構成)】
■Section1 構内物流の流れの設計
構内物流をレベルアップさせるためには、最初にモノの流れを把握し、モノの流れを乱す原因を取り除いたスムーズな流れを設計しなければなりません。モノの流れを乱す原因を見つけるには、物が集まる「集点」と物が分散する「分点」に着目します。「集点」と「分点」があるとそこには合流と分岐が発生し、流れが複雑化したり、滞留したりします。ここでは、モノをスムーズに流す整流化のための流れの理解、モノ・人・情報の流れと動線の見える化、小ロットによる整流化、集点・分点をなくすレイアウト設計など進め方とポイントを学ぶことができます。
■Section2 フロアコントロールと作業環境づくり
モノの流れを整えるためには、階層や動線の最適化とそれに適した作業環境づくりを行わなければなりません。運搬距離と運搬時間を短縮するゾーニングとレイアウトの設計によって、生産と移動頻度に応じた効率的な物流を行えるようにします。
ここでは、整流化された構内物流の実現のためのフロアの整備、ゾーニングとレイアウト設計、ロケーション管理、運搬効率を上げる6つの原則について学ぶことができます。
■Section3 ワークサンプリングによる非正味作業改善
流れが乱れたところでは、非正味作業と言われる付帯作業や予定外の作業が増加します。この非正味作業をなくす改善を進めることが流れを乱す原因に対する改善となります。効率的に非正味作業を見つけ出し、改善する力を身につける必要があります。
ここでは、流れの乱れを見つけ出す非正味作業の洗い出しと改善を効率的に行うためのワークサンプリングの考え方とステップ、ムダ取り改善の方法について学ぶことができます。
■Section4 構内物流の工程設計
製品は、様々な工程を経て生産されます。それら工程にムダな流れや滞りが発生すれば、生産の流れは乱れ、リードタイムは長くなります。ムダと滞りのない工程を設計するためには、工程の役割で分類し、ECRSの原則で効率的な流れを検討して、原単位と作業単位を整えて設計していきます。
ここでは、スムーズな生産の流れをつくりだすための工程設計の工程の洗い出しから分類、ECRSと原単位の検討、妥当性評価までの9ステップの進め方とポイントを学ぶことができます。
■Section5 構内物流の作業設計
工程設計をしても設計した通りにモノが流れない、作業のバラツキが激しい、トラブルがあり停滞するなどリスクがあります。作業設計では、このようなリスクを軽減するための作業を設計しなければなりません。
ここでは、工程設計通りにスムーズな流れで作業するための作業手順と内容の設定、作業品質と精度を高める急所の明確化、作業支援と異常処置方法の明確化などの進め方とポイントを学ぶことができます。
【講師について】
200以上のコンサルティングプロジェクトと3万人以上の人材育成実績のあるコンサルソーシングの代表取締役・経営コンサルタントの松井順一が様々な業種・職種における改善実績から培ったノウハウを紹介します。
なお本シリーズは、講座を企画開発したコンサルタントの講師に代わり、講座の進行・解説はレクチャロイド『YUI』がナビゲートします。
【本シリーズ・コースの特徴】
『ものづくり革新・改善シリーズ』とは、「目的の見える化」「課題設定力」「実行力」を高め、業務遂行力の向上に役立つカリキュラムです。製造業・メーカーで用いられるトヨタ生産方式、5S・見える化などの実績ある管理・改善手法を組み込み、製造現場はもちろん、営業・開発・管理間接・サービスなどオフィス業務にも役立つ内容です。
知識を得るための『基本編』、定着度を測る『理解度テスト』、演習で学ぶ『実践編』が基本構成です。(『実践編』のないコースもあります)
コースを最後まで受講した際は、全体の理解度をチェックする『確認テスト』もご活用ください。
ダウンロードできる実践帳票などのツールも用意していますので、職場での実践・改善にお役立てください。
複数の領域に関わるテーマの場合、同じセクションが掲載されているコースもあります。予めご了承ください。