一般人の人が、いくら財務諸表を理解しても、世界ナンバー1のバークシャー・ハサウェイよりも良い企業を見つける事は難しいでしょう。ウォーレン・バフェットのように企業調査のために経営者の話を聞くことは、一般投資家にはとてもできません。財務諸表の裏側にある情報まで知ることが難しいのです。一般投資家の情報収集や分析には限界があります。
1970年から90年にかけて、プロの資産運用者の75%がS&P500を下回る運用成績だったということは、有名な事実です。S&P500の利益率とあなたの毎年の利益率を比較してみるとほとんどの方が、S&P500よりも低いというのが現状です。プロのファンドマネージャーもS&P 500には勝てません。マーケットよりも成績を下回るのは、ほぼ間違いありません。運用成績をあげられる個人投資家は10%だと言われている通り、多くの個人投資家は株式投資でS&P500 には勝てません。
人は、自分が選んだ株は特別だと勘違いします。サイコロなどでも自分で降ったほうが良い目が出るだろうとか、宝くじも自分で買ったほうが良いなどと縁起をかつぎます。投資情報などをインターネットや本などで集めれば集めるほど、その株が自分しか知らない特別な株だと勘違いします。しかし、現実にS&P500よりもパフォーマンスをあげることは、非常に難しいのです。あなたは自分で思っているほど有能な投資家ではないかもしれません。自分の能力、知識、技術を過大評価していませんか。ほとんどの投資家がS&P500を上まわれない理由は、投資について実際よりもよく知っていると考えるためです。
**** 概要 ****
このコースでは、まずはファンダメンタル分析のポイントを抑えて、その後に有名投資家の投資戦略も紹介しながら、どのように銘柄選択をするのかということを学びます。コースの対象は、株式投資でのファンダメンタル分析とは何かを知らない方、また株式投資を始めたばかりの方など、どうやってファンダメンタル分析を使って、銘柄選択すればいいのかわからない方を対象としています。