日々は問題の山
私たちの日々は、プライベートでもビジネスでも問題の山です。あなたが現在、抱えている問題はどれくらいありますか?よくよく考えてみると、問題の山っていうけど、そんなにないかも?なんて、思っているのであれば、もしかしたら気づいていないだけかもしれません。
なぜなら問題を問題と思っていないということは、たくさんあるからです。
例えば、今後も付き合っていく人との人間関係が思わしくないとき、性格が合わないから仕方のないこと。なんて思って片付けていませんか?
例えば、売上がなかなか思うように上がらないとき、もっと頑張れっ!一所懸命にやらないからだ!なんて根性論で片付けていませんか?
本来、夫婦喧嘩や子どもが口を聞いてくれなくなった!なんてことから、社員の動きが悪いとか、売上が上がらない!なんてことまで、すべては解決に近づけられる「問題」です。
この人には普通に言っても効き目がないな
社員や取引先の人、もしかしたら家族にもいるかもしれませんが、何を言っても無反応とか、聞いているのかいないのかわからないなんて人には、普通に言っても伝わらないと思ってしまいます。そんなとき、つい自分の意見を分かってもらおうと感情をこめて話してしまいます。
こういった状況のとき、心理学やコミュニケーションの専門家は話し方や態度を変えよう!とアドバイスすることが多いですよね。
言い方ひとつでも、「どうしていつも遅刻するの?」だと、「いつも」が悪意のある強調文になるので「どうして遅刻するの?」と言い換えるだけで人間関係が円滑になる。というものです。
もしかしたら円滑になるかもしれません。ですが言葉を言い換えただけでは、根本的な「遅刻する」という問題を解決したことにはなりません。これが、学校なら本人だけの問題で済むかもしれませんが、社会の組織であれば周りにも迷惑がかかることですので、周りのためにも解決したい問題となります。
なぜ?と考える重要性
遅刻する人は言い方を換えたくらいでは、自分はどうして遅刻するのか深く考えず、眠いからとか言ってまた遅刻します。
例えば、営業成績があがらない部下の問題について、いきなり「なんでお前は売れないんだ!」と言われても、解決しないのは当たり前です。むしろ、そんな上司の言葉で、やる気が出た!やるしかない!なんて思う部下はいませんよね。なぜ、売れないのか?売れないのには理由があります。相手に対する態度かもしれませんし、技術的なことかもしれません。理由は何通りか考えられます。
つまり、根本的な理由である「なぜ?」という所から考えないと、問題を本当の意味で解決に導くのは難しいということです。
問題解決にはコツがある
トヨタの「なぜなぜ5回」という問題を深堀していく方法は有名ですね。では、あれは問題解決方法の1ステップだということはご存知ですか?トヨタ式の問題解決法は8ステップもある結構複雑な解決方法です。その中の4ステップ目の「真因を突き止める時」に使用するのがなぜなのか?と、深堀していく「なぜなぜ5回」の方法です。
トヨタのような規模の大きな会社であれば、それくらいでなければ解決できない問題が多いのでしょう!ですが、プライベートも含めて私たちがぶち当たる問題は、それが小さな問題でも大きな問題でも、コツさえつかめば4ステップで解決に導くことができます。
そのコツというのは、論理的に考える頭の使い方と感情的な心の使い方です。
問題解決ツール【ロジックツリー】
そして、4ステップの中の論理的に考える3つを、よりスムーズに進めていける便利ツールがロジックツリーです。
ロジックツリーとは、ロジカルシンキング(論理的思考)のフレームワークの一つのことを言います。そしてロジカルシンキングとは、一貫性があり筋が通った考え方や伝え方のことです。一貫性をもって考えることで相手に伝わりやすく、問題も解決に導きやすくなります。
売上が上がらない、人間関係が上手くいかない、などは頑張ればいいものでも、誰かが我慢すればいいものでも、優しく接すればいいものでもありません。繰り返し同じ問題が起こることも、ほとんどの場合が相性や性格ではなく、ロジカルに解決できる問題なのです。
ですが、ロジカルシンキングを一から学習しようとすると、非常に奥が深く難解なため時間がかかります。そこで、ロジックツリーというルーツを使って、問題をより簡単に解決まで導くことのみに特化したのが、この講座です。
問題解決ができると
ロジックツリーを使ったら、問題がキレイさっぱり解決される!というものではありません。当然、解決策を導き出したら、それを実行しなければいけません。また、実行してもすぐに解決できる問題も少ないと思います。
それでも、解決策までを導く力を持つことで、あなたもあなたの周りも変わります。
あなた自身の自己成長につながるので、より自信がつく。
自分の意見を筋道を立てて言えるので、相手に伝わりやすい。
問題が少なくなる、あるいは小さくなることで仕事の生産性が高まる。
部下、取引先からのあなたの評価が高まる。
あなたの周りに対する影響力が高まる。
問題解決は、ただ問題を解決するにとどまりません。なぜなら、私たちが認識している問題と認識していない問題で、世の中は問題だらけだからです。つまり、問題解決法を導き出せる力というのは、あなたの生きていく道をよりスムーズにできるだけでなく、あなたの周りの人たちの道も通りやすくさせてあげることができる力なのです。
あなたの家族や友人、そして一緒に働く仲間や取引先、お客さまでさえもです。なぜなら、ビジネスはそれ自体が問題解決だからです。つまり、問題解決法を手に入れることで、あなたの商品・サービスが、明確にお客さまの問題解決として提供できる、ということにもつながります。
ぜひ!問題解決策を導き出せる力をつけて、あなた自身もあなたの周りもより良く成長させてください。