弊社のPowerAppsの初級、中級編コースの後の最後の決定版です。
このコースのご受講の際にはPowerAppsの開発ができる環境をお持ちである事が前提条件になる事をご了承下さい。
このコースの大きなテーマは次の2つです。最初で最大のテーマは「委任の問題の完全克服」です。
ご存じの様にPowerAppsでは最大で2000行のレコードしか扱えません。この数はエクセルと比べても恐ろしく少ないです。しかし、データソースでSharePointリスト、SQLサーバー、そしてDataVerseを使えば、委任機能があります。簡単に言うとそれらのデータベースに計算や集計を「委任」して、集計結果だけをアプリに持ってくる事です。
この委任機能を最大限有効に使う方法をマスターして頂く事がこのコースの最大のテーマになります。本コースでは中身がSharePointリストであるマイクロソフトListsをメインのデータベースとしています。しかし、SQLサーバーとDataVerseの委任機能はもっと強力なので、このコースをマスターすればそれらのデータベースももっと簡単に使える様になれます。
二つ目のテーマは「実習課題で実務で使えるアプリシステムを実際に作って頂く」事です。今回は一般従業員がスマホで使う経費精算提出アプリと承認者や管理者がPCで使う経費承認管理アプリの二つのアプリです。共通のデータベースで複数のアプリをどの様に連携させるか、また、ユーザーの役割毎にどの様にアクセス権限管理機能を作るかなども実践します。また各申請、承認の業務でアプリならではのカメラを使った飛躍的な業務改善ができます。その画像を扱う最適な手法も習得して頂きます。
その他のサブテーマとして、今回はマイクロソフトのTeamsではなくマイクロソフトListsを使います。その二つの違いとマイクロソフトListsの利点をご理解頂きます。またConcat、Split、Sequence、関数など、取つき難い関数の実践的テクニックや、アプリの画面上のデータをエクセルにコピペする方法など、沢山のコツをこのコース全体でご紹介していきます。
実習課題の作業で使う数式は全て記事レクチャーからコピペで使えるし、適宜その数式の分かりやすい説明があるので、このコースを終了される頃にはこれらのテクニックを使いこなせる様になれます。この経費精算承認システムをまるでプラモデルを作るような感覚で楽しく学べる工夫をしていますので、ぜひこのコースでシステムの完成を目指して下さい。