このコースは私自身ががオンラインコミュニティ(オンラインサロン)を4年間続けてみて、これからの時代に必要なコミュニティ形成についてお伝えする講座になります。
これからの世の中、成功しやすいジャンルのビジネスとそれ以外(成功するのが大変なジャンル)のビジネスがあります。まず成功しやすいジャンルの一つとして「プラットフォーム型」があります。インフラと言っても良いでしょう。
インフラというと鉄道や飛行機などの移動手段や、電力、通信回線などの業界を想像されると思いますが、世の中には数多くのインフラ的なビジネスがあります。
インフラ・プラットフォーム型ビジネスモデル
Apple・・・iTunesが音楽のインフラ
インテル・・・パソコンのCPUのチップ提供としてのインフラ
Google・・・検索エンジンというインフラ
楽天・・・楽天市場というネットショップ自体のインフラ
Facebook・・・個人の人生情報のインフラ
Amazon・・・書籍(現在は書籍だけではありませんが)のインフラ
クックパッド・・・料理レシピのインフラ
代表的なものをいくつか挙げると、まず一つ目がiTunesです。これはAppleが運営していますが音楽配信のインフラです。Googleは検索のインフラになっています。パソコン自体もインフラではありますが、さらに突き詰めるとCPUで使われているチップを提供しているインテルや、OSを提供しているマイクロソフトがインフラになります。
このように「サービスの場」を提供する事によって収益を上げていくモデルは今後も発展するでしょう。
ただし、このような大規模なモデルをすべての人が構築できるわけではありませんし、インフラモデルで成功を収めるには相当量の負担が発生し、個人で挑戦して成功するのは一握りの限られた人になります。ですので、一般の人はこれから説明するコミュニティモデルを目指すことをお薦めします。
コミュニティ型ビジネスモデル
Apple・・・iPhoneやMacbookなど、生活を豊かにするための商品を顧客に提示し、その理念に共感・参加してくれるお客様でコミュニティを形成している。
サバイバルゲームグッズ販売店・・・どこでも買えるサバイバルゲームのグッズを販売するだけでなく、実際にサバイバルゲームのイベントを企画し、お客同士で楽しめるような環境を作る。今まで同じメンバーだけで遊んでいた顧客も、そのお店に行けば今まで対戦したことがないメンバーとサバイバルゲームを楽しむことができ、そのお店に通う理由付けとなる。
釣具店・・・サバイバルゲームと同様に、海釣り大会や川釣り大会を企画し勝敗を競うイベントを実施する。あるいはルアーの自作教室や釣れるポイントの勉強会などを定期的に実施し、単なるお客から仲間になってもらうような働きかけをおこなう。
リカーショップ・・・利き酒大会やソムリエの講演会などを実施し、お酒の楽しさを学んでもらう。
Appleは先ほど、iTunesでインフラのモデルと評しましたが、実はコミュニティモデルも備えているという稀有なパターンです。だから時価総額世界No.1なんです。
iPhoneやMacbookを一度でも購入したことのある人は不思議とApple製品を使い続けます。新しいMacbookが発売されたら、みんな買うのです。このロイヤルティの高さは、ライフスタイルを豊かにするというAppleの理念に強力に共感しているからです。
一昔前はSONY信者と揶揄されるような表現もありましたが、それも当時は上手にコミュニティ化していたのだと思います。ただ、残念ながら今の時代、SONY信者は著しく減ったのは、このコミュニティ維持に失敗(あるいは重要視しなかった)した結果だと思います。
なお、僕はWindows派なのですが、特にどの機種がいいというような思い入れはありません。特にVAIOにこだわりはなく、レノボでもDELLでも、スペックと値段のバランスで選択しています。Appleとの違い、わかりますか?
自分を中心としたコミュニティをつくる意味
自分の得意な場をベースにした強固なコミュニティを構築することにより、好景気不景気関係ない強いビジネスモデルを創り出すことができます。
資本があるのであればインフラを目指すのも悪く無いですが、ビジネスを始めたばかりの人のほとんどが潤沢な資金があるわけではないと思います。ですので、まず最初はコミュニティ型をしっかりと構築し、あなたのコミュニティ内の仲間に支持してもらえる状態を目指しましょう。
なお、オンラインサロンビジネス=コミュニティという狭い世界の話ではありません。
コミュニティの一部にオンラインサロンがあるだけで、地域の勉強会だって、メルマガでのやりとりだって、もっといえばブログの読者登録だって緩いコミュニティです。自分にあったスタイルを見つけることで、いろんな活動がやりやすくなります。
コミュニティというとあまりイメージが沸かないと思いますが、要は自分を中心(リーダー)としたグループを意味します。グループのテーマはサッカーサークルのような気軽なものでもいいですし、マーケティングメソッド研究会といった意識高めなものでも構いません。
リーダーと言っても堅苦しいものではなく、一歩先を行く人というイメージです。そして全能である必要もありません。僕はブログ運営やネットマーケティング、出版などに関しては専門知識を有していますが、イラストが必要な場合は他の人がリーダーのコミュニティのメンバーとして参加します。私が必要とするスキルが持っている人は、それだけで(私にとっては)リーダーとなる資質があるわけです。
なお、この記事で言うメンバーとはリーダーの理念に共感した、学びたい、仲良くなりたい、理由はなんでも構いませんが、一つの目標に向かって一緒に歩いている「仲間」と認識していただければと思います。
コミュニティを作るメリット
結論から先にいうと「損失を出すリスクと機会損失するリスクをほぼゼロにできる」という点が、コミュニティ構築の最大のメリットです。
なにが売れるか、支持されるかわからないこの時代に、理念に共感してくれるメンバーに支えららることで、リスクが極限まで下がるというのは大きな優位性です。
もちろんリーダーはメンバーに対して参加するメリットを常に提示していかなければいけませんし、一番成長しなければいけない(一番前を歩かなければいけない)というプレッシャーもあるわけです。これらの点を踏まえた上で自分のコミュニティを作っておくことで、スムーズに自分の事業を開始することもできます。
ちなみにオンラインサロンという仕組みは、自分のコミュニティを維持しやすいシステムです。共感してくれたメンバーとの関係性を深めることで、ファン度を高める事が可能です。
長くなりましたが本コースでは、オンラインサロンを中心としたコミュニティの必要性や作り方について解説していきます。
講座の内容
※講座のスライドはセクション4にPDFファイルを添付していますので、ダウンロードしてお使いください。
1.そもそもコミュニティとは
2.コミュニティ2.0
3.なぜコミュニティが重要なのか
4.誰にでもコミュニティは創れる
5.コミュニティの分類
6.そのコミュニティはグループ?チーム?
7.コミュニティリーダーの役割
8.コミュニティとマネタイズ
9.オンラインサロン運営のプラットフォーム
10.コミュニティの拡大と維持
11.コミュニティの価値は課金収入だけではない
12.コミュニティが終わる理由
13.リーダーもメンバーも好きなことだけやればいい