7つの特徴
基礎知識からはじまる
舞台の軸がぶれない
国境変遷の飛びがない
語り手による物語スタイル
イメージを伝えるBGM
空から物語舞台へ降りていく「全体と部分の視点」
続編物語への ”正門”
1. 一般に世界史は「紀元前2300年頃 チグリス川中流域ではセム系のアッカド族が…」のように、いきなり細かい話から始まりがち。これでは基本概念がつかみずらく、細部の博学者を生み出しがち。
こういったことを防ぐために、当講座では「本編」の前に「はじめに」編を設け、地理や民族といった「世界史を学ぶための基礎」から学ぶカリキュラムとなっています。
2.一般の世界史では、ヨーロッパの話が続いたかと思うと中国、インド、アフリカ、中東、東南アジア、アメリカ……といった風に、視点があちこちへ移りまくりがち。しかし初学者にとっては話がごっちゃになりがちで、感情移入しずらい無味乾燥な知識群に見えがち。
当講座では話の「舞台」を一貫して「古代オリエント地域」に固定し、ここをもとに民族・宗教・文化・歴史といった、世界史を学ぶ上での基礎を身につけてもらいます。
3.国の推定勢力範囲である「国境線」を示すために、一般的な世界史資料集などでは、まとめて100年分を表記するなどの省略がかけられることが多く、そのためいくつもの線が重なり合い、国々がどのように拡大・衰退したかをトレースすることが難しい。当講座では時代を分解し、「国境線」の変遷がきちんとトレースできるようになっており、国々の攻防が視覚的にわかるようになっている。
4.架空の語り手「ウガリット」による「物語」スタイルで話が進行します。なので、初学者にわかりやすい内容です。とはいえ、いつまでも内容が初心者向けのままでいるわけではありません。地理と民族の基礎を元に、政治・軍事・宗教・科学、60進法や暦の話など、今日の私達にまで影響を与える深い話がたっぷり織り込まれています。
5.時代的にも空間的にも遠い世界の物語を、より実感を持って受講して頂くにはどうしたらいいか。当講座では古代オリエントのイメージ曲から作り、語りの背後に流しています。きらびやかで神秘的、明るいようでどこか影のある、エキゾチックで不合理、一筋縄ではいかない感覚を、音楽を通した感覚でもお伝えしています。
6.舞台の軸を古代オリエント地域に固定することで、知識までもが井の中の蛙となっては困ります。そこで当講座の「地理編」にて、学習者のみなさんには「タイムマシンのついた宇宙船」に乗っていただきます。地球全体から徐々に高度を落とし「古代オリエント地域」へと到着するという視点から、全体と細部を結びつける工夫があります。話が詳細に入り全体とのつながりを忘れかけたときには、ときおりこのシーンに戻ることをお勧めします。
7.当講座では民族や地理といった「世界史の基礎知識」が集中しております。当講座のみを希望する方はもとより、今後の続編も受講希望の方にとって重要な位置を占める講座となっています。
また「マッピング日本史」「続 マッピング日本史」を終了した方に、続いて世界史の基礎を学ぶことを特にお勧めします。
講座は大きく二つに分かれています
はじめに
これは「 オリエンテーション」「地理編」「民族編」によって構成されています。物語をより印象深いものにして頂くための 予備知識が全て用意されています。
本編
紀元前3000年頃にエジプトとメソポタミアに高度な文明が生まれてから、紀元前656年頃にアッシリアがオリエント統一を果たすまでの物語です。
語り手・ウガリットが進行役を担当。古代オリエント地域の地図を舞台に、民族ごとに色分けされた国々がその上で活躍します。