本コースでは、心理カウンセリングのスキルアップのために行う「ロールプレイ(模擬カウンセリング)」の手法を用いて、自己肯定感が低く、どうしても自信が持てないクライアント(相談者)に対し、その人自身が自分の人生の舵取りを自らの手で行う力(セルフコントロール力)をつけるための支援のあり方について、ご覧いただけます。
普段はあまり見ることのできない、カウンセラーがクライアントに対して行うカウンセリング(ロールプレイ)の実演と解説を行う貴重なコースとなります。
ロールプレイは、自分の内面的な悩みを解決するプロセスを通して、人間関係回復への契機・きっかけとしても効力を発揮します。
本コースは「パーソナリティ編」として、個人のものの考え方や行動、性格等についての悩みを取り上げていますが、こうした個人的な悩みも、対人関係や他者とのやり取りがうまく行かないことによって、本人が「自分の内面的な悩み」として認知することになりますので、やはり人間関係の良し悪しが大きく関わっているわけです。
したがってこのコースで、自分についての内面的な悩みの解消だけでなく、人間関係の回復を支援する方法を多角的に学ぶことで、皆さんの実生活に当てはめて、お役立ていただけましたら、ありがたく思います。
ところで皆さんは、「人間関係」という言葉を耳にした時に、誰と誰との関係性を思い起こすでしょうか。
家庭においては、親子関係、夫婦関係、親戚やご近所との関係・・・、
職場においては、上司や部下、同僚との関係、取引先やお客様との関係・・・
学校においては、先生と児童・生徒・学生との関係、PTAや地域住民等との関係・・・
プライベートでは、友人関係、恋人との関係、趣味や習い事の同好サークル等との関係・・・
このように、私たちが社会生活を送る上で、人間関係はなくてはならないものであり、同時に切っても切れない密接なものとなっています。したがって、その人間関係が良好で円滑であれば、私たちの心は平静を保つことができ、平安で幸せな生活を送ることが可能となります。しかし、もし、抱えている人間関係のいずれかが危うくなったり、崩れたりすれば、たちまちのうちに私たちの心はバランスを失い、ストレスやイライラが昂じて、不平不満の絶えない、不安定で悩ましい生活を強いられることになってしまいます。
私たちにとって、人間関係がうまく行くか行かないかは、それこそ死活問題と言っても過言ではないのです。
その人間関係に問題が生じた時に、私たちは往々にして、自分の方が正しい、相手が間違っている、だから正しい自分が相手を咎め、相手を正すのは正当なことなのだと考え、実際、そのように振る舞いがちです。しかし、その結果、ますます関係性がこじれてしまうという経験を、私たちの誰もがしているのではないでしょうか。
では、そのもつれた関係性を修復・回復したり、そもそも関係性が崩れたりしないようにするためには、冷静に相手を受け入れ、相手の考えを聴いたうえで、自分との違いを交渉したり、擦り合わせたりすることが、お互いの納得に到るための方法である、と頭ではわかっていても、いざ、それを行おうとすると、具体的にどうしたらよいかわからない、という事態に陥ってしまうということもよくあることです。
このコースでは、日常生活において、専門家のカウンセリングを受けるほどではないにしても、より良い人間関係を築くことがうまくできずに、そのことでストレスを溜め、心を煩わされている方々にとって、「ロールプレイ(模擬カウンセリング)」をご覧いただくことを通して、悩みを解消したり、軽減したりする方法やヒントをご紹介しています。
どうぞご期待ください。
※ このコースは、『本音に迫る聴き方上手になる11のコツ~カウンセラーから学ぶコミュニケーション・メソッド』と合わせて学習されると効果が高まります。