<得体の知れないパワークエリ・パワーピボット>
パワークエリは、データの取得・加工・クレンジング等において素晴らしい機能を有しながらも、予期しないエラーに見舞われることが少なくなく、超がつく上級者を除き、得体の知れない不気味なツールと映ります。また、絶対参照問題というリスクを抱えており、複数人での利用環境では、この問題が致命的となり得ます。
パワーピボットは、特定のシーンにおける業務の遂行方法を大変革する力を持っており、駆使できる企業は圧倒的な力の差を身に着けていることでしょう。しかし、DAX式を上級者レベルまで学習することは大変なことであり、上級者レベルまで到達するというのが万人に可能なゴール設定であるとは思えません。
<StiLLとの融合によるリスク回避>
そこで、普通の人どの程度の深さまで習得すれば効率化を実感できるレベルに到達できるのか、また、リスクから遠ざかるために行動様式の作法化ができないかについて考察を重ねました。
行動様式の作法化に関しては、Excelアドインソフト『StiLL』との融合をアイデアとして持っていましたが、パワークエリ・パワーピボットを極めていない段階で融合を模索すれば道を間違えます。そこで、まずは、パワークエリ・パワーピボットに関して集中的に学習し、予期しないエラーの原因を徹底的に究明しました。そのうえで、StiLLとの融合によってリスクから回避できないかを研究しました。幸い、当てが外れて融合の道を断念する事態には陥らず、StiLLとの融合はリスク回避上効果的であることを確認することができました。
このコースは、StiLLを使ったパワークエリ・パワーピボットの安全な使い方を示しますが、仮にStiLLを使わずとも、その対策を知ることでVBA等で対処することは可能であり、パワークエリ・パワーピボットのリスク回避策について興味のある方にも有用となっています。