この講座は、そろばんを全くご存じない方から始められるそろばんの基礎講座で、そろばんでの足し算と引き算を学習する講座です。
そろばんを使用した足し算と引き算の指使い(運指法)を、1つ1つイラストで図解するとともに、実際の操作動画もご用意したので、1つ1つ確認しながら学習を進めることが可能です。
そのため、この講座は、そろばんの自己学習に最適であるだけでなく、これから小学校でそろばんのカリキュラムを教える予定の先生や将来の先生である学生の方、シニアの脳トレなどのためにそろばん講座を担当する予定の方など、そろばんを教える予定の方の自己研修用教材としてもお使いいただける講座となっています。
この講座で学習する足し算と引き算の知識だけで、昔から”この級以上を取得すると履歴書に書ける”と言われている珠算検定3級までの、そろばんでの足し算と引き算の知識を得られます。
そろばんでの足し算と引き算のすべての知識を100とすると、この講座は95以上の内容を含んでいます。
ちなみに、残りの5以下の内容とは、例えば、途中経過や結果の値が負の値になる足し算と引き算の知識などで、2級以上の級や、すべての級よりさらに上の、段位と呼ばれるレベルで必要となる知識です。
級や段位などのレベルについて、例えば、公益社団法人 全国珠算教育連盟主催の珠算検定では、初心者のレベルが15級で、その上が14級、13級、・・・、1級、その上が初段、2段、・・・、10段となっており、さらに、6級~初段までには、それぞれ、準6級、準5級、・・・、準初段という「準」が付くレベルが、「準」が付かないそれぞれのレベルの下にあります。
この講座の主要なセクションの最後の2つのレッスンは、練習問題とその回答(操作例の動画も含む)になっています。
この練習問題は、公益社団法人 全国珠算教育連盟主催 珠算検定の15級~10級程度の見取り算(縦書きの足し算引き算の合計算)です。
そろばんのスキルの習得には、そろばんでの計算方法の知識を学習した後、そろばんによる計算練習を繰り返し行って、数字を見ただけで適切に指が動いて、適切な時間内に正しい計算結果が得られるようになるまで訓練する必要があるので、この講座では練習問題をご用意しました。
なお、計算の訓練のための問題は、この講座で掲載した練習問題以外に、市販の見取り算の問題集などを書店やネット通販で購入したり、インターネット上で有志の方が有料/無料で提供している問題を探してダウンロードしたりして、入手することも可能です。
最後に、この講座では、そろばんをご自身で用意していただいてから、受講することをお願いしております。
そろばんは、お近くの100円ショップや文具店、通信販売などで、下は数百円から上は数万円まで、幅広い価格で販売されています。
販売元によって、扱っているそろばんの価格帯が、安めだったり高めだったりと様々なので、購入前にインターネットなどで下調べをすることをお勧めします。
この講座は1桁~2桁の足し算引き算が中心なので、取り急ぎ、この講座でのみ使用できるそろばんがあれば良いという方には、桁数の少ない安価なそろばんでも十分事足りると思います。
ただ、そろばんは、安価なものだと、珠をはじいたとき(珠をはじくとは、珠を指で上げ下げすること)、他の珠や枠、梁にあたって珠が跳ね返ったりして(この現象を、珠が軽いといいます。プラスチック製などは安価で軽いものが多いです)、正しい計算の経過を保持しにくく、正しい結果を得られない原因になることがあります。
この先、掛け算や割り算をそろばんで行いたい方や、3級やそれ以上の取得を目指している方などは、標準的なそろばんの長さである、23桁くらいのそろばんで、数千円以上するものを購入してから受講に臨まれるとよいと思います。