「はじめての着物」に挑戦! プロの着付け師から学ぶ、着物・着付けの基本講座

魅力的な「着物の世界」へようこそ! 着物の種類や名称などの基礎知識をはじめ、外出着と振り袖を例に、基本的な着付けの手順と帯の結び方を学びます

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「はじめての着物」に挑戦! プロの着付け師から学ぶ、着物・着付けの基本講座

What You Will Learn!

  • プロによる着付けを通して、着付けの最初のステップから、体に合わせて着物を整え、帯を結び、美しく整えるまでの流れが学べます
  • 着物姿に合わせたボディラインの作り方(体型補正)や、緩みにくい帯の結び方、小物の使い方など、着付けのコツがわかります
  • 着物の種類や「格」の違い、部位の名称なども丁寧に解説。着物についての基礎知識をしっかり押さえながら、スムーズに学べます
  • 着付けを通して、着物にまつわる言葉や、着物ならではのおしゃれのポイントも紹介。着物の世界の魅力に触れられます

Description

【講座内容】

★着物を楽しみたい! 「着物の世界」への入り口にぴったり。

少し敷居が高くて、挑戦しにくい……と感じている方にも親しみやすい、着物の世界へのイントロダクション。着物の美しさや魅力はもちろん、羽織る・留める・結ぶといった、着付けの際の動作や、さまざまな小物が少しずつ重なって着物姿が仕上がっていく様子を見るだけでも楽しめます。


★着付けの基本的な流れとテクニックを、プロの着付け師から学べます。

講師を務めるのは、着付け師として約30年のキャリアを持ち、雑誌やテレビCMなどでも着付け・コーディネートを手掛ける杉山幸恵先生。経験豊かな先生が実際に着付けをする様子を見ながら、着付けの基本的な流れや帯の結び方、きれいに仕上げるためのテクニックが学べます。


★着物についての基礎的な知識だけでなく、おしゃれのポイントも紹介。

着物の種類やTPOに合わせた選び方のほか、衿や袖、衽、身八つ口……など着物の各部に付けられた名称や、着付けに使われる小物についてなど、基礎的な知識が学べます。さらに、着物ならではの「季節を感じさせるおしゃれ」のポイントも紹介。楽しみ方が広がります。


★自分で着る+ほかの人に着付けをするためのコツがわかる!

きれいに着付けするには、どんなところをチェックすれば良い? 美しい着姿を作るための体型補正をはじめ、緩まないよう帯をしっかり締めるためのポイントなど、着付けのコツを紹介。自分で着る際にはもちろん、ほかの人を着付ける際にも参考になります。


【講師の紹介 】

杉山 幸恵 先生

株式会社アントワープブライダル 代表取締役社長。着付け師、ウエディングプランナー。野村證券株式会社勤務後、講師・着付け師としてのキャリアをスタート。約30年にわたる経験を積み、著名人や女優への着付けを含む1万件以上の実績を誇る。

1996年、大手美容室10店舗への着付け師の派遣を開始。七五三・成人式などでの着付けを中心に対応するほか、ヘアメイク・着付け・衣裳・写真のトータルプロデュースも始めた。2000年には着付け師としての専門技術を伝承する「着付けスクール」を開校。またブライダルビジネスに関する特別講義を定期的に開催し、後進の育成に尽力している。

2012年に『着付け師という仕事』(幻冬舎)を出版。好評を博し、2016年には改訂版が出版された。

ウエディング専門雑誌『日本の結婚式』IBJウェディング)では表紙の着付け・スタイリングを担当。また『Wedding BOOK』『The Wedding dress』(いずれも旧ウインドアンドサン)、『ゼクシィ』(リクルート)、『和婚』(旅行読売出版)といったウエディング関連雑誌をはじめ、テレビCMや広告でも着付け・スタイリングを手掛けるなど、高い技術とセンスに定評がある。




【コースのカリキュラム】

1 着物の世界へようこそ

1.1 イントロダクション

  • ガイダンス:着付け師・杉山幸恵先生による着付けで、自分で着物を着てみたい・着付けを学んでみたい……そんな気持ちにさせてくれる講座。

  • 初めての方にわかりやすく:着物に初めて触れる方が理解しやすい説明。

  • 着物の魅力:染や織り、刺繍の技術など、日本のすばらしい伝統技術が織り込まれた着物の魅力を紹介。

1.2 着物・帯の種類(1)

  • 着物の各部分の名称:夏向けの「絽(ろ)の着物」を使って、各部分の名称を紹介。「衽(おくみ)線」「おはしょり」「身八つ口」など、着物独特のつくりを知る。

  • 着物の種類:素材や仕立て、柄などによって「格」があるのが着物の特徴の一つ。カジュアルに着られる小紋の着物と名古屋帯、フォーマルな場に適した訪問着と袋帯、もっとも「格が高い」紋付きの留袖を紹介。

  • 留袖:モデルが身に着けた留袖を例に、紋(家紋)の付け方やその意味、帯の結び方などを紹介。小物で表現されたメッセージや、ヘアアレンジのポイントも。

1.3 半衿と長襦袢

  • 「半衿」について:半衿は、長襦袢の衿の部分に付けられる布。刺繍が施されたものや絽のものなど、たくさんの種類がある。

  • 半衿の付け方:半衿の付け方を丁寧に紹介。きれいな付け方をマスターできれば、必要に応じて交換し、自分の好みや季節に合わせて「半衿でおしゃれ」を楽しむこともできる。

1.4 着物・帯の種類(2)

  • 季節に合わせて選ぶ:四季それぞれに適した着物を紹介。おしゃれのポイントは「季節を先取り」すること。着物そのものだけでなく、半衿や帯、小物の組み合わせで表現できる。

  • 冬~春の着物:秋が深まる10月から初夏を迎える5月中頃までに着られる「袷(あわせ)の着物」

  • 初夏・晩夏の着物:裏地のない「単(ひとえ)の着物」は5~6月ごろと、夏の終りの9月に着られる。夏前には半衿を絽のものにするなどの工夫も楽しい。

  • 真夏の着物:7月から8月にかけては、涼し気な「絽、紗の着物」や浴衣がぴったり。浴衣はほかの着物よりもかなりカジュアルなので、気軽に楽しめる。

1.5 着付けの道具・小物

  • 小物を選ぶ:着付けの小物を選ぶ際のポイントを紹介。

  • 着付け小物の役割:肌着となる肌襦袢・裾よけや、長襦袢、帯枕、帯揚げなど、着物を美しく着付けるための小物について、名称や役割を一つひとつ説明。


2 着付け:自分で着られる着物

2.1 体型の補正、長襦袢の着方

  • 体型補正:足袋と肌襦袢を着けた状態から、着物姿を美しくする「体型補正」について学ぶ。体全体のフォルムを凹凸の少ない「寸胴」に近づけるのがポイント。着る人の体型を観察し、コットンやタオルを使って体型を整える。

  • 長襦袢:「長襦袢」は肌に直接触れる肌襦袢の上に着ける。首の後ろ側に、握りこぶし一つ分ほどの「抜け」を作り、身体の全面や背中にシワがないように整える。

2.2 着物の着方

  • 着物を羽織る:着物を羽織り、「背中心」と衿を長襦袢と合わせたら、クリップを使って留めておく。

  • 身丈をあわせる:身体にあった長さで着るためのポイントは、裾の位置。「衿先」のあたりを持って持ち上げ、裾の位置(床からの高さ)を調整。位置が決まったら、右前(右側の衿を肌側にし、その上に左側の衿を重ねる)にして衿を押さえ、腰の位置で紐を締める。

  • おはしょりを整える:身丈に合わせて余った部分を、腰のあたりでたくしあげて「おはしょり」を整える。おはしょりの下の部分を水平にし、シワがよらないように始末することで、帯を締めたあとも美しく整う。

2.3 帯を結ぶ・お太鼓を作る

  • 帯の特徴:カジュアルからフォーマルまで使える「名古屋帯」の特徴を紹介。柄の付け方によって「全通(ぜんつう)柄」や「六通(ろくつう)柄」などと呼ぶ。また「手先」「タレ」など、帯の各部を指す名称についても紹介。

  • お太鼓を作る:「一重(ひとえ)太鼓結び」は、名古屋帯を使った基本的な結び方。クリップや仮紐などの小物を使いながら「お太鼓」を作り、帯を結んでいく手順とコツを紹介。

  • 中心と水平:衿の合わせ目を目安に、帯揚げの要(かなめ。結び目)や、帯締めなどの位置を揃える。また背中側のお太鼓や、おはしょりの下端、着物の裾が水平になっているかを確認して整える。


3 着付け:振り袖の着付け

3.1 振り袖の基礎知識と小物

  • 振り袖の基礎知識:未婚の女性の礼装で、成人式や結婚式、パーティなどフォーマルな場に合った着物。「袋帯」を合わせ、太鼓結びではなく「飾り結び」にするなど、華やかな装いに仕上げる。

  • 振り袖の着付けに必要な小物:マジックテープの付いた伊達締めや、コーリンベルトなど、手早く着付けるために工夫された小物を活用。

3.2 体型の補正、長襦袢の着付け

  • 体型補正:足袋と肌襦袢を着けたところで、振り袖が美しく見えるフォルムになるよう体型補正を行う。タオルやコットンのほか、体型補正用の小物も利用。

  • 長襦袢の着付け:衿芯を入れた長襦袢を羽織り、衿の抜き(首の後ろ部分)を作る。背中心を確認し、腰の部分をクリップで留めておく。前側では左右の衿が直角に交わるように合わせ、胸のすぐ下を紐で締める。紐の上部や身八つ口のまわりなどにシワがよらないように整えたら、紐と重なる位置で伊達締めを締める。

3.3 振り袖の着付け

  • 振り袖を羽織る:「重ね衿(伊達衿)」を長襦袢の衿にかけ、着物(振り袖)を羽織る。背中心を確認して、長襦袢・伊達衿・着物の襟をクリップで一緒に留めておく。

  • 胸元を整える:衿元に長襦袢の半襟、伊達衿が重なって見えるように調節し、「コーリンベルト」で留める。右衿・左衿の順に整えたら、紐で締め、胸元や身八つ口まわりのしわがなくなるように整える。

  • おはしょりを整える:身丈に合わせて、おはしょりを作る。端の微部分など余分な部分をきれいに畳み、なるべく平らになるように整えておくと帯を巻く際にもきれいにまとまる。

3.4 袋帯の飾り結び

  • 袋帯の基本:胴に巻く部分は、幅が半分になるように折っておく。身体に合わせたら、帯の「柄じまい」が左脇にあるように位置を調節する。

  • 帯を結ぶ:ほかの人に着付ける際には、帯を結ぶために引いた際、体勢を崩さないように少し足を開いて立ってもらう。ひと巻き目・ふた巻き目ともにしっかりと締め、帯がゆるんでしまわないようにする。

  • 飾り結び:仮紐を使って帯を押さえながら、飾りの部分を作る。「タレ」の部分を折り重ねて「三ツ山ヒダ」にして2つの「羽根」を作り、残りの部分はじゃばらに折って扇状に。飾り結びは、立体的で、なるべく高い位置に広がるように整えるとバランスがよく見える。

  • 美しく整える:全体を確認してシワを取り、おはしょりの幅や帯の位置、飾り結びの形など細かなところまで美しく整えて、晴れ着を完成させる。


Who Should Attend!

  • 着付けの全体的な流れを確認し、自分でも着物が着られるようになりたいと考えている方
  • プロによる着付けの様子を参考に、自分だけでなく他の人への着付けにも挑戦したい方
  • 着物の種類や帯の特徴、小物についてなど、着物に関する基礎的な知識を学びたい方
  • 日本ならではの美しい着物姿が作られていく手順や、おしゃれのポイントを知りたい方

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  • Fashion

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