このコースを学ぶことで、より思い通りにクラリネットを演奏するためのヒントを、数多く手にして頂けます。
管楽器の種類のひとつであるクラリネットは、その重厚なシャリュモー音域の低音や、美しいクラリオン音域の中音、きらびやかなアルティッシモ音域の高音まで、大変音域が広く、音楽表現にも優れた楽器です。このため、クラシックやジャズまで幅広く活躍しています。
その一方で、
・肺活量が少なくブレスに余裕がないので腹式呼吸をもっと知りたい
・指を素早く動かしてフィンガリングを軽くしたい
・ノドを開いて共鳴腔を拡げて音をもっと豊かに響かせたい
・演奏後に首や腰に疲れや痛みを感じる
といった、クラリネット奏者ならではの悩みも、あなたは数多く抱えていらっしゃいませんか?
このようなフルートの音の魅力と演奏の悩みを橋渡しするため、フルート奏者の間では、アレクサンダーテクニークやボディマッピングといった各種メソッドや操体法、ピラティスやヨガといったエクササイズメソッドが活用され、フルート奏者の音楽表現と身体のメンテナンスに役立てられています。
ところで、それらの全てに共通する理念があることをご存知でしたか?
その理念とは、身体の動きに親しむことです。身体の動きに親しむことで、クラリネットの演奏はより思い通りになり、クラリネットを演奏することがますます楽しくなるのです。
では、身体の動きに親しむためには、何が必要なのでしょうか?
それは、「身体のつくりをありのまま学ぶ」ことです。身体のつくりをありのまま学ぶと、さきほどの理念をより深く理解することが出来るようになります。
ここに本コースを学ぶ大きなメリットがあります。本コースにて7つのポイントを通して、身体のつくりをありのまま学ぶと、身体の動きに親しむためのメソッドやエクササイズを、さらに深く応用できるようになり、より思い通りの演奏がより簡単にできるようになるのです。
ところで、「身体のつくりをありのまま学ぶ」には、どのような人物から学ぶのが最適だと思われますか?
おそらくそれは、医学を長年にわたり科学的に学び続けている人物でないでしょうか。
そしてさらには、クラリネットの演奏に関わる身体のあらゆる構造を、自分自身の手で本物の人体の解剖を行って学んだ人物であれば、なお良いですよね。
しかもその人物が、現役のビッグバンドのサックス奏者である音楽家であり、クラリネット奏者の動きを観察し、クラリネット奏者の悩みをよく相談され、クラリネット奏者の身体を医学的にケアしている人物であるとすれば、いかがでしょうか?
本コースの講師である私は、それらの条件を全て持っています。
・5年連続の200時間を超えるアメリカでの人体解剖研修での学び
・19年間の医療現場での理学療法士としての経験
・30年間のサックス奏者としての音楽現場での経験
本コースでは、これら全ての特色を惜しみなく織り交ぜ、クラリネット奏者における上手くなるポイントを7つに厳選いたしました。
あなた様のクラリネットライフに、是非お役立てくださいませ!
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はじめに
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音楽家であるサックス奏者が身体のつくりを学ぶ理由を、例をお示ししながらご説明申し上げます。
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ポイント1:呼吸
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クラリネット奏者ならではの呼吸を学ぶことにより
・クラリネットの演奏姿勢に合ったブレスがしやすくなる
・豊かな息の量をもって余裕でフレーズを表現しやすくなる
・肺活量を増やすトレーニングができるようになる
といった事が期待できます。
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ポイント2:アンブシュア
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クラリネットを構える上で大切な口元を学ぶことにより
・マウスピースを噛まずに吹けるようになる
・音作りに大切な唇を自由に動かせるようになる
・必要なリラックスがわかりやすくなる
といった事が期待できます。
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ポイント3:タンギング・アパチュア
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舌の動きを学ぶことにより
・クラリネットの音作りの練習が具体的にできる
・口の中の動きがわかりやすくなる
・メロディーの音楽的な表現がしやすくなる
といった事が期待できます。
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ポイント4:ノド
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ノドのつくりを学ぶことにより
・舌とノドの力みを減らすことができる
・口の中の動きがわかりやすくなる
・音色の変化を大きくできる
といった事が期待できます。
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ポイント5:フィンガリング
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指のつくりを学ぶことにより
・滑らかなフィンガリングができるようになる
・指先の力を抜きやすくなる
・楽器をしなやかに構えることができる
といった事が期待できます。
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ポイント6:演奏姿勢
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全身の動かし方を学ぶことにより
・ブレスがしやすくなります
・上半身の力を抜きやすくなります
・演奏後の疲れを少なくできます
といった事が期待できます。
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ポイント7:皮膚
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皮膚のふるまいを学ぶことにより
・全身を使って演奏しやすくなります
・演奏姿勢がより自由になります
・顔や首周りがラクに動かせるようになります
といった事が期待できます。
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最後に
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7つのポイントを総復習。クラリネット奏者としてご活用頂けるヒントをお伝えいたします。