最近では、ビジネスパーソン向けのアートシンキングの講座も人気です。けれど、アートそのものにも、感性を磨く作用があるとされます。美術教育や美術鑑賞についての研究・提言をしてきた奥村高明さんに、アートがいかに人の心に訴え、癒やし、励ますか、アートの効能や機能について聞きます。自宅にアートがあるだけで、子どもの感性や情緒の発達には影響があるはず。情操教育の点からも、また、感情労働者にとっての健全な精神生活のためにも、アートが助けになってくれることを読み解きます。
Guest & Moderator
奥村高明(おくむら・たかあき)
日本体育大学児童スポーツ教育学部教授
1958年宮崎県生まれ。小・中学校教諭、附属小学校教官、同県立美術館学芸員、国立教育政策研究所教育課程調査官、聖徳大学児童学部長などを経て、現職。博士(芸術学)。東京国立近代美術館評議員、宮崎アートセンター評価委員等。著書に『美術館活用術』(共監訳、美術出版社)、『エグゼクティブは美術館に集う』(光村図書)、『マナビズム』(東洋館出版社)など。美術教育や美術鑑賞について研究・提言をしている。
八巻富美子(やまき・ふみこ)
T JAPAN編集長
1967年東京都生まれ。上智大学卒業後、集英社入社。non-no編集部、MORE編集部を経て、2013年MORE編集長、2015年UOMO編集長、2017年コミュニケーション・デザイン室室長、2020年第8編集部部長代理 兼T JAPAN(The New York Times Style Magazine Japan)編集長。